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GRAY WOLF

最強のイヌ科動物「ハイイロオオカミ」

ハイイロオオカミはイヌ科の中で最大で、地上の哺乳類では人間の次に広い分布に生息してました。しかし、人間がもたらした森林の破壊などで現在ではアカギツネが一番広く分布しています。

ハイイロオオカミは飼い犬に似ており、手足の中央の指が長くなっています。首にはタテガミがあり体の毛は60-100mmと比較的長く、顔と四肢の毛はとても短いです。冬になると背中の毛の長さは110-130mmに達します。毛色は住む場所で変化し、白色、灰褐色、黄褐色、黒色と様々です。通常ツンドラに生息するものは全身白く、砂漠に生息するものは明るい毛をしていて、森林に住むものは暗い色をしています。尾はまっすぐ伸び、ふさふさしていて先端が黒くなっています。

敏感な鼻と耳は獲物を探すのに役立ちます。視覚はそこまで重要ではないが、それでも発達しています。

ハイイロオオカミの暮らし

ハイイロオオカミは家族からなるパックと名の群れを形成し、基本的には1頭のオスと1頭のメスと前年度の子供、前々年度の子を含めた7~13頭ほどからなりますが、36頭もの群れがいたことも報告されています。

群れの中心はアルファオスと呼ばれる最も強いオスとアルファメスと呼ばれる最も強いメスで、群れ内には優劣の順位があり社会的な強い絆を作っています。

群れの劣勢の者はアルファオスが近づくと、足元に仰向けになり服従のアピールします。完全な服従としては相手の上にのしかかり、馬乗り状態になることで優劣をはっきりさせます。のしかかられた順位の低いものは極端な状態のときには尿をもらすことがあり、上位のものはこれに反応します。 積極的に服従をアピールする時は、まず歯をむき出し、頭をねじまげ仰向けになり優位の相手の鼻をなめようとします。 こういった行動は日常的に行われ、パックの中で強い絆で結ばれています。

ハイイロオオカミは広い行動圏をもっていて、その大きさは季節、獲物の数、群れの大きさなどに関係してきますが多くの群れは100~1,000万平方kmで、獲物の減る冬は一般的には行動圏が広がるとされています。アラスカでは1,300万平方kmに達したという記録もあります。

行動圏は他の群れと重複することはほとんどなく、排泄物や爪あとでマーキングされます。隣り合う群れの境界線のマーキングの密度は2倍となり、侵入者のマーキングを確認するとマーキングの回数が大幅に増えます。

ハイイロオオカミのハンティング

ハイイロオオカミの狩りは通常夕方から夜にかけて行われるが、寒い季節では昼間の行動が増えます。夏は夕方からハンティングにでかけ朝に巣穴などに戻ります。冬になると遠くまで出かけ、巣には戻りません。いつも決まったコースをたどり1日に数10km移動し、時には200km移動することもあります。

狩りのとき先頭はリーダーのオスが率いて獲物の痕跡を鼻でたどります。2.4kmの先の獲物の匂いを嗅ぎとる事ができます。獲物を見つけると慎重に近づき距離を縮めます。獲物に狙いを定めると追跡が始まります。通常は100m~5kmの追跡ですが、数10km追跡することもあります。獲物に接近できなければすぐさまあきらめます。獲物を定める見極めのポイントは子供か、大人ならば健康かどうかで、少し追跡するだけで瞬時に判断します。ヘラジカなど巨大な獲物は無理をせずよく吟味しながら追跡します。狩りを知っているかしこい個体は決して無理はしません。 ハイイロオオカミは時速55~70kmで走ることができ、追跡時には走る速度を落とし時速25~40kmほどで20分間持続して追いかけることができます。

獲物の追跡はリレー方式で行われ、他メンバーが近道するなどして先頭の個体が次々に入れ替わります。獲物が疲れ距離が縮まると獲物の尾や尻、わき腹に噛み付き動きを止めます。そして鼻や顎に噛み付いてとどめをさします。獲物が子供ならば、メンバーで群れを混乱に落としいれ子供を群れからはぐれさせ、仕留めるには1頭で十分です。

ハイイロオオカミの獲物はムース、ミュールジカ、ワピチ、カリブー、バイソン、ジャコウウシ、オオツノヒツジなどの大型哺乳類が中心となります。他にもウサギやマーモセット、ビーバー、ネズミなども捕らえます。

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