ステラーカイギュウの生態|野生動物、絶滅動物の生態、動物の写真を紹介した動物図鑑サイト

動物の生態 | 動物の写真 | 動物の壁紙 | 動物カード | 動物ブログ | 動物ブログ

EXTINCT / 絶滅動物

巨大海牛「ステラーカイギュウ」

ステラーカイギュウはジュゴンやマナティーと海牛目に分類されています。ジュゴンの体長は3mほど、マナティーは3.5mほど、ステラーカイギュウは7~9mとはるかに大きい体をもっていました。

ステラーカイギュウのヒレには指の骨が存在しませんでした。普通、海生哺乳類は5列の指が存在し、現在生きているアザラシやクジラでも5本の指の骨があり、ステラーカイギュウは異例の存在でした。

ステラーカイギュウは寒い冬には一面流氷で覆われるような寒い地域に生息していました。ちなみにジュゴンとマナティーは暖かい地域に生息しています。

ステラーカイギュウのかつての暮らし

ステラーカイギュウは、浅い海に住み、10~20頭の群れを作り、泳ぎが苦手なのかほとんど潜水できないので背を海面から出して浮かんで暮らしていたといいます。4~5分おきに海面に浮かび上がって呼吸をして、ときどき仰向けになって休むこともあったそうです。潮にのって海岸の浅瀬に移動すると、昆布などの海藻を食べていました。一日中食べていたといいます。

食事方法は上顎と下顎の先にある角質の板を擦り合わせて、食べていました。
冬は流氷が海岸を埋めつくし、食物がとれなくなるため、やせ衰えます。春になり流氷が溶け出すと、大好きな海藻をたらふく食べるという生活をしていました。

ステラーカイギュウの絶滅まで

発見からわずか27年で絶滅したというステラーカイギュウ。極東のカムチャッカの開発とアラスカの調査のために航海していたセントピヨートル号。 1741年11月に航海の途中、嵐におそわれ、無人島(現在ベーリング島)に座礁してしまいました。そこで発見されたのがセントピョートル号に乗り込んでいた医者であり博物学者でもあったステラーによって1741年に発見され、その名にちなんで「ステラーカイギュウ」となづけられました。ラッコもこのときはじめて発見されました。

無人島で過ごす間に彼ら乗組員(約30人)に食料としてステラーカイギュウが狙われました。人間に対して警戒心がなく無防備で動きが鈍いので簡単に 捕まりました。ステラーカイギュウは肉だけでなく、脂肪や皮も利用されました。分厚い皮は靴やベルト、船体に利用され、ミルクそのままは飲んだり、バター へ加工され、脂肪はランプの原料として使われました。しかし、これがステラーカイギュウを絶滅に追い込んだ原因ではありません。

その時持ち帰ったラッコやオットセイの毛皮をみた毛皮商人が質の高さに驚き、ハンターたちがベーリング島に殺到したからです。ラッコも相当な数を乱 獲されました。もともと数が多かったので絶滅にはいたりませんでした。しかし、ステラーカイギュウは食料としてどんどん殺され、もともと少なかったので乱 獲に耐えることができませんでした。

そして発見から27年後の1768年に、生き残っていたステラーカイギュウを殺したという報告以降、その姿を見る人はいなくなりました。

ステラーカイギュウは現在イギリスの大英博物館に、全身の骨格標本があるだけです。

ステラーカイギュウ

ステラーカイギュウ

英名
Steller's Sea Cow
学名
Hydrodamalis gigas
体長
750-900cm
体重
約6000kg
主食
海草類
分布
北太平洋
ステラーカイギュウの分布図



動物カード