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HAMUMAN LANGUR

聖なるサル「ハヌマンラングール」

ハヌマンラングールのハヌマンという名前は、ラーマヤナ物語に登場するサルの英雄の名に由来します。

全身は灰褐色の体毛で覆われていて、眉の部分の毛は長くなっています。顔や手や足は毛がなく黒い皮膚が露出しています。

ハヌマンラングールの地域別での暮らし

ハヌマンラングールはヒマラヤからスリランカにかけて、インド、パキスタン、アフガニスタン、バングラディシュ、ネパール、ブータン、スリランカに生息しています。低地から標高約3,500mまでの半砂漠、草原、熱帯雨林と広範囲に生息し、とても適応性に優れていてることがわかります。ハヌマンラングールは住む地域などで15の亜種に分けられています。

西インドの乾燥地に住むハヌマンラングールは、地上での採食に1日の大半を費やします。葉と果実が主食で、花も好んで食べます。遊動距離は1kmほどで、他の群れとの遊動域の重複が大きく、群れ同士の敵対的な出会いが毎日のように起きます。

南インドに住むハヌマンラングールは、通常1頭の大人のオスと10頭ほどの大人のメス、およびその子どもで群れを形成しています。1日の遊動距離は約360mで樹上で60~80%の時間を過ごしています。 群れを持たないオスはオス同士で群れを形成します。その群れはメンバーが流動的に入れ替わり、遊動距離は通常の群れの10倍にもなります。 オスの群れは、機会を見て群れを何日もかけて攻撃し、群れのオスと子どもを追い出して乗っ取ります。そしてその群れを乗っ取ると、残っている子どもを殺す「子殺し」が起こることが確認されています。この攻撃の途中にメスが別の群れに移動することもあります。群れの乗っ取りは3年に1度のサイクルで起こるので、新しく群れに入ったオスの子どもが成熟するまで居残ることができることは少ないと言います。

標高1,000~3,500mのヒマラヤ高地の広葉樹林に住むハヌマンラングールは、食物の季節変動が大きく春から秋にかけては果実を中心に食べますが、冬は食物が少ないため堅い葉や樹皮を食べます。 群れの規模は7頭ほどの少数から、100頭近くにまで達するほどの巨大な群れを形成することもあります。強大な群れでは大人のオスが複数とメス複数で構成されることが多いが、交尾の季節になると1位のオスが他のオスを追い出します。オスが1頭の群れの乗っ取りは頻繁に起こることはなく、群れの中に成熟したオスの子どもが残っていることが多いです。 この地方で群れに属さないオスは、オスの群れをつくらず、単独で行動することが多いです。

スリランカに住むハヌマンラングールは、乾燥した落葉樹林に生息し、他のハヌマンラングールよりも体がスリムになっていて、群れは複数のオスが存在する20~30頭ほどで形成されています。この地域でもオスの群れの乗っ取りがあることが報告されています。

ハヌマンラングールの出産と子育て

オスはメスよりも1~2年遅く性的に成熟します。メスは4年半ぐらいになったころに最初の出産を迎えます。妊娠期間は175~200日で、1度の出産で1頭生みます。 ハヌマンラングールのメスは年齢と共に妊娠率が下がっていきます。

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