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BROWN BEAR

アラスカの王者「ヒグマ」

クマの中で一番広い地域に生息しており、その生息地により体の大きさが違います。アラスカ沿岸のコディアック島や、ロシアのカムチャツカ半島に生息するヒグマは、サケとマスを主食とし、500kgを超えます。1000kgを超えたヒグマも確認されています。 メスはオスよりも一回り小さく、100-300kgほどです。 北海道に生息するエゾヒグマ、北アメリカ北西部に生息するハイイログマ(グリズリー)、アラスカに生息するコディアックヒグマなど、多くの亜種が存在し、100種以上あるといいます。

ヒグマの特徴として筋肉質の肩のコブと、木の根や穴を掘るのに役立つ長い爪を持っています。 後ろ足で立つことができ、餌を見つけたり、危険がないか周りを見渡したり、威嚇として体を大きく見せるのに役立ちます。

ヒグマは視力と聴力は人間ほどですが、嗅覚は非常に優れており3km以上先の腐った死体のにおいを嗅ぎ付けることもできるといいます。 ヒグマの足は速く、時速約50kmで走れます。最大速度は65kmに達します。

ヒグマの暮らしと食事

ヒグマは基本単独行動で、2頭3頭で行動しているヒグマは親子や兄弟です。

主に朝と夜に食べ物を探しに行き、日中は茂みの中で休んでいます。 生息地域により季節の関係で餌場を求めて移動することがあります。

ヒグマは雑食で栄養価の高いものは何でも食べます。 果物や根、球根、木の実、花、草などの昆虫、コケ、シカ、イノシシ、ネズミ、サケ、マスなどで、住む地域で食べるものの比率は大きく変わります。

アラスカやロシアでは、夏になるとサケを捕るため滝や浅瀬で、産卵のために上流してくるサケを何時間も待って捕獲します。 普段単独だが、この時は十数頭集まってサケを捕らえます。 上流に向かってジャンプするサケを口でキャッチしたり、サケめがけて飛び込んだり、爪で叩きだしたりして捕らえます。サケは一度クマに捕まると逃げることはほとんど不可能です。

ヒグマの冬眠

厳しい冬を乗り越えるために、夏の終わりから秋の初めになると冬眠の準備を始めます。ひたすら食べて体に脂肪を蓄え、10~12月頃になると洞穴や、自分で掘った巣穴、木のうろなどで冬眠に入ります。

冬眠の寝床には保温効果を高めるため枯れ草などを集めます。 冬眠に入ると体温を下げ、心拍数も40-70回から8-12回程度低下させ、なるべく体力を使わないようにし、厳しい冬は耐えて耐えて乗り越えます。

ヒグマの繁殖と子育て

ヒグマは4~6歳ぐらいになると成熟し、繁殖可能になります。 繁殖期は6~7月で、メスはこの時期に約3週間の発情期に入ります。オスはメスをめぐって争うこともあります。

1匹もしくはそれ以上のオスと交尾を行います。メスと交尾をしたオスは1~3週間程度メスを守るために横に付き添います。 交尾の後、メスは妊娠したまま穴に入り、冬眠中に通常2頭の子どもを産みます。生まれた子供は春まで母乳で育ち、約2年半の間母親に育てられます。確実に子供を育てたいためか、ヒグマは3年に1度しか出産しません。

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